「炭は湯の沸くように置き」。
ただ炭を並べる話ではありません。
お湯が、きちんと沸くように。
そのために、どこに、どう置くか。
見た目を整えることでも、型をなぞることでもなく、目的に対して最適かどうか。
茶道には、美しい所作があります。
整えられた動き、無駄のない流れ。
けれど、それが目的になった瞬間、
本質から外れてしまう。
炭は、きれいに置くためにあるのではない。
湯を沸かすためにある。
当たり前のことですが、続けていると、簡単に忘れます。
和菓子づくりも同じです。
形を整える。
焼き色を揃える。
見た目を美しくする。
それらは大切です。
けれど、それが“目的”になってしまうと、
どこかで味が置き去りになる。
なぜこの形なのか。
なぜこの火加減なのか。
なぜこの甘さなのか。
すべては、
食べたときにどう感じてもらうか、に向かっているはずです。本来の目的からズレていないか。
それを問い続けることが、
仕事の精度を上げていきます。
日曜日の朝。
これから始まる一週間も、
やるべきことはたくさんある。
その中で、一度立ち止まって考えてみる。
これは、何のためにやっているのか。
見せるためか。
こなすためか。
それとも、本当に必要なことか。
炭は湯の沸くように置き。
シンプルな言葉ですが、
仕事の本質を突いています。
今日も、
日日是好日。
