012 木挽町よしや「利休七則・炭は湯の沸くように置き」

「炭は湯の沸くように置き」。

ただ炭を並べる話ではありません。

お湯が、きちんと沸くように。
そのために、どこに、どう置くか。

見た目を整えることでも、型をなぞることでもなく、目的に対して最適かどうか。

茶道には、美しい所作があります。
整えられた動き、無駄のない流れ。

けれど、それが目的になった瞬間、
本質から外れてしまう。

炭は、きれいに置くためにあるのではない。
湯を沸かすためにある。

当たり前のことですが、続けていると、簡単に忘れます。

和菓子づくりも同じです。

形を整える。
焼き色を揃える。
見た目を美しくする。

それらは大切です。

けれど、それが“目的”になってしまうと、
どこかで味が置き去りになる。

なぜこの形なのか。
なぜこの火加減なのか。
なぜこの甘さなのか。

すべては、
食べたときにどう感じてもらうか、に向かっているはずです。本来の目的からズレていないか。

それを問い続けることが、
仕事の精度を上げていきます。

日曜日の朝。

これから始まる一週間も、
やるべきことはたくさんある。

その中で、一度立ち止まって考えてみる。

これは、何のためにやっているのか。

見せるためか。
こなすためか。
それとも、本当に必要なことか。

炭は湯の沸くように置き。

シンプルな言葉ですが、
仕事の本質を突いています。

今日も、
日日是好日。

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